ブルーラジカルとは

「ブルーラジカル」は、メスを使わずに進行した歯周病に対応できる、次世代の歯周治療システムです。臨床導入が進められているこの機器は、2023年に厚生労働省より医療機器製造販売承認(薬事承認)を取得しています。この機器は主に歯周炎のステージⅢ又はステージⅣの患者さんの治療に用いる薬剤併用超音波歯周用スケーラーです。歯石等の沈着物の除去と歯周ポケット底部の殺菌ができる機能が正式に認められています。安全性に関しても臨床試験で確認されており、治療を受ける患者さんにも安心いただける仕様です。
従来の治療法との違い
従来の治療
従来の歯周病治療では、歯周ポケット内に溜まったプラークや歯石を物理的な力で除去し、必要に応じて抗菌薬を使って細菌の数を減らしていきます。しかし、歯周病が進行して歯周ポケットが深くなると、この方法では細菌を完全に取り除くことは難しく、外科手術に頼らざるをえないケースも少なくありません。
ブルーラジカル治療
ブルーラジカル治療は超音波の物理的な作用にくわえ、光と過酸化水素による化学的な殺菌機能も兼ね備えています。このラジカル殺菌により、歯周ポケットの奥深くに潜む細菌にまでアプローチできるのが特長です。この2つの作用によって虫歯や歯周病菌の原因となる細菌を大幅に殺菌でき、これまでの治療と比べて除去効果が格段に高まる点が注目されています。
このような方におすすめ
しつこい歯周病の症状にお悩みの方
歯周ポケットが進行して、治療をしても歯ぐきの腫れや出血などの症状がなかなか治らない方や、歯がグラグラしてきた方などにおすすめです。
外科手術を避けたい方
歯周外科治療をできるだけ避けたい方や、痛みの少ない治療を受けたい方にも適しています。ブルーラジカル治療は非外科的な治療であるため、従来の手術を伴う治療に比べて、患者様の負担を大幅に軽減できます。
将来の歯の健康を守りたい方
ブルーラジカル治療は重度の歯周病に対しても優れた結果を示しています。従来の治療では取り残されがちだった深部の細菌も、フリーラジカルの作用により隅々まで除去することが可能です。これにより、治療後の再発リスクを低減し、将来の歯の健康も守っていきます。
ブルーラジカルの詳細
ブルーラジカルの費用

- 治療期間
- 1日
- 治療回数
- 1回
- 費用
- 16,500円(一本あたり)
メリットMerit
- 外科手術が不要
- 優れた殺菌効果
- 高い安全性
- 治療時間の短縮
デメリットDemerit
- すべての方に適応できるわけでない
- 組織の再生はできない
- 治療が複数回必要な場合もある
- 健康保険適用外のため費用がかかる
治療をご案内できない方と注意事項
ブルーラジカル治療をご案内できない方
- 光過敏症の診断を受けている方
- 妊娠中の方
- 麻酔ができない方
- ペースメーカーを装着されている方
- 無カタラーゼ症の方
注意事項
- 治療の回数や期間は、処置する歯の本数や部位、歯周病の進行具合によって異なります。1回で終わるケースもあれば、数回に分けて行うこともあります。
- 処置した歯ぐきが一時的に白くなることがありますが、通常は24時間以内に自然に回復します。
- この治療は「歯周ポケットの無菌化」を目的としたもので、失われた骨や歯ぐきを再生することはできません。歯周病の進行を食い止め、口腔内の環境を安定させる補助的な治療であることをご理解ください。
- 一度の治療で効果が十分に得られない場合は、再度ブルーラジカル治療を行うか、外科的な治療に切り替えることをご提案させていただくことがあります。
- 当院では、ブルーラジカル治療を「基本治療やメインテナンスを継続して受けている方」にご提供しています。初めて治療される方は、まず歯周基本治療からご案内いたします。
治療の流れ
初回相談・カウンセリング
まずは、現在どのような症状でお困りなのか、過去にどのような治療を受けられたのかなど、詳しくお話しをお伺いします。その後、お口の中を拝見し、歯周病の進行具合を確認します。
精密検査・診断
レントゲン検査や歯周ポケット検査など必要な検査を実施し、歯ぐきの炎症や骨の状態を詳細に把握していきます。この検査結果をもとに、ブルーラジカル治療が適しているかどうかを判断します。
治療計画の立案
検査が完了したら、患者様お一人おひとりに合わせた治療プランを作成します。何回くらい治療が必要か、どのぐらいの費用や期間がかかるかなど具体的なスケジュールをご提示し、ご納得していただいたうえで治療を開始します。
治療開始
専用の機器を使って歯周ポケット内を隅々まで殺菌し、同時に歯周病の原因となるプラーク・歯石を除去していきます。
アフターケアと継続管理
治療後は、効果を維持するためのアフターケアについてご指導いたします。良好な状態を維持するうえでは、正しいホームケアと定期的なメインテナンスが欠かせません。
